Economic Prioritism And Japan's Crisis.pdf

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経団連などの財界・厚労省の役人・政治家・学者の中には「介護人材の不足分を補うには外国人労働者の受け入れが必要だ」といった主張をされる方がいます。介護人材が不足しているのは事実ですし、そのような主張もわからないでもありませんが、そもそも何故このようなゆが歪んだ状況が作り出されているのかと考えると(結果としての東京一極集中がよく象徴しているようですように)経済合理性を追及した経済至上主義がその根にありますし、この病が国をゆがませているのです。

日本は自然に恵まれており、各地域で稲作等によって自給自足の生活をしてきました。豊富な水資源を利用して稲作をすれば毎年多くの米が収穫でき、植林をすれば何十年か後には確実に立派な木材が得られるといった具合に言わば無尽蔵な財産を持てる国といってもよく、実は我々は世界の中でも非常に恵まれた国土条件の中で暮らしていると言えます。このような国土において、各地域で新しい世代が誕生して、その新しい世代が成長すれば老いた世代の面倒を見て、逆に彼らが老いれば次の新しい世代が彼らを支えるというように各地域で生命が繋がれてきたのです。

しかし、東京一極集中現象が起こって首都圏に人が吸われてしまうと、地方では人がいなくなって山や農地は荒れ果ててしまい、食料や木材は海外から輸入した方が安いとなると外国にどんどん依存して、せっかく授かった恵まれた国土を活用することもなくゴミのようにしてしまっています。

一方で、経済的に発展して豊かさを享受しているかのようにみえる東京は子育てをするような住環境ではありませんし、東京一極集中が加速すると次の世代が育たなくなってしまって少子化が進み、それが今日の介護人材不足問題にも繋がっているのです。

ふるさと故郷には年老いた両親しか残っておらず、それの方々もいずれは亡くなってしまってもうそこには誰もいなくなったという寂しい話が各地で実際に起こっており、このように経済合理性を追及した経済至上主義が東京一か所に人・モノを集中させて各地域で繋がれてきた人や木々の生命の繋がりを途絶えさせてしまい、国をゆがませているのです。

このような馬鹿げた状況からは何としても脱却しなければなりませんし、最近ではそういった反省から地方創生といったことが叫ばれていますが、そのためには経済至上主義からの決別が必要であり、労働力不足を移民で賄おうなどというその場しのぎの議論をしても問題解決にはならないのです。

そもそも我々は無数の御先祖の生命の連鎖の上に生かされているわけですが、それに気付けば御先祖にありがたみを感じて御先祖を大事にしようとも思いますし、御先祖から預かった田畑を大切に守って次の世代に手渡そうということはかつては皆が当たり前のように感じていたのです。しかし、現在はこのような当たり前の感覚が失われてしまい、特に財界の方はお金という経済尺度を絶対視して「利潤の追及のためならば何をやってもよい」と言わんばかりの自己中心的で目先の利益に目がくらんだ姿勢に終始しているようですように私には感じられるのです。

結局、彼らは自分たちが大切にしなければならないものを見失っているのではないでしょうか。なるほど、お金が一番大切でお金が絶対的な価値を持つという人にしてみれば、将来の日本のことなど何も考えずに「介護人材が足りなければ外国からでも人を呼んで外国人にやらせればよいのだ」という発想にもなるでしょうが、それでどうやってふるさと故郷を守れるのでしょうか?どうやって日本を守れるのでしょうか?私は「介護に外国人を活用しよう」という発想に日本のゆが歪んだ姿を見てしまうのです。

京都府議時代からこの20年間というもの、私は経済至上主義について一貫して批判してきました。自民党の部会においてもそういった話をするとほとんどの先生が賛同していただけますが、介護人材不足の現実を目の前にすると「期間限定で移民もやむなし」といった空気が部会にあるのも事実です。現実的な対応としては、期間限定・職種限定で外国人労働力を借りなければならないこともあるかもしれませんが、この問題の根本を忘れたその場しのぎの議論に陥っては絶対になりません。

私がこの20年間掲げているスローガン『伝えよう、美しいこころ・こくど・自然。日本の背骨を取り戻そう!』には、今回述べたような私の気持ちが込められています。少しでも多くの人にこの気持ちが伝わるよう、私は頑張っていく所存です。

Description

I am opposed to accepting immigrants, but I strongly disagree with the idea of using foreign workers for caregiving. This notion is unacceptable, as it implies the collapse of the nation. There are many things that should be done before considering such a drastic measure.

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